1.夕日蔵前(仮)(新曲)
2.真実
3.11:05PM(新曲)
4.廃人eration(新曲)
5.ヘビイダメージ
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こんな日が来るとは、誰も予想しなかったのではないだろうか。2009年夏、高橋が脱ダム宣言を行い、ダムダム団はボーカルと作詞者を失う。唯一のオリジナルメンバーとなった鈴木と、旧ベーシスト解雇後ダムダム団のひとつの牽引力として存在し続けた古根の二人は、頭に解散という文字がよぎることは無く、すぐに次の対策を考え始めたと言う。1年前に加入した悪井も、全てを受け入れた上でダムダム団として存在することを選んだようだ。
歌は古根がとりあえず歌うからいいとして(←おざなり)、歌詞については結構困り者であった。とりあえず書いてみたものの、中学生の作文見たいのが出来上がったり、ワンフレーズ考え出すのに1ヶ月かかったりしており、古根が貸しノートを常に持ち歩き「おっ今のいいフレーズ」とか言ってメモする風景や、練習後にみんなでリリック会議を執り行ったりする風景や、悪井が「自分国語力無いんでよくわかないっす」といったりする風景が中野周辺でよく見られた。また、作成する楽曲に関しても、いままで高橋がいたことによって制限がかけられていた部分を取り払い作曲することで、過去の楽曲軍とはまったく毛色の異なる新曲たちが生まれて来た。
「過去の楽曲軍の演奏については、極力行わない」というコンセプトの元、1月8日に向けてのビジョンが出来上がっていく。それは、もはや新しいバンドを組みたてる作業にもにた、苦しみと喜びであった。
当日のリハーサルは、特に問題なく進行するもライブ活動から半年遠ざかっていたせいもあり、リハーサルから緊張の鈴木が信じられないくらい汗だくになり本番への不安を感じさせる。そんなときでもアウトブレイクからもらったドリンクのタダ券を必要としない悪井から回収することを忘れない鈴木はさすがである。
久しぶりのライブであり、「果たしてどうやってライブをやるのか」という怖いもの見たさも含め、ダムダム団員の皆さんが四谷に集合してくるなかライブの幕は開く。1曲目はプログレッシブエクザイルとでもいうべき、「21世紀の精神異常者」のリフのオマージュと、エクザイルみたいなJPOP風味の歌が合体したアクロバティックなバラード「夕日蔵前(仮)」。2曲目は、前半の演説部分を完全リライトし、鈴木がドラムをたたきながら説教し倒したあと、おいしいサビの部分だ古根が歌う「真実」。久しぶりに鈴木がMCを行い懐かしさと新鮮さと微妙な空気が開場に充満したところで3曲目「11:05PM」。この曲は残ったメンバーである鈴木と古根、悪井の共通の話題がルナシーであることから、ややそれっぽくなったが、リフがモータヘッドみたいなので疾走ナンバーとなった。4曲目は「廃人eration」←これは「はいじぇねれーしょん」と読む。「国語わかんないっす」といっていた悪井の発案タイトルであったこの曲のテーマは「ザ ふつう」。こういったシンプルな曲でもアグレッシブさとノリを出していきたい、というマニフェストでもある。最後は古根と鈴木が交互に歌う「ヘビィダメージ」で終了。ブレイク時、悪井が突然リフを半分のスピードで引き出したため、そのスピードがだんだん上がるにつれ前で踊っている鈴木の動きもどんどん早くなっていく技が炸裂していた。
悪井が爆発しすぎてギターをひかなすぎたりチューニングが激狂いしていたたり古根が歌わないといけないところで歌わなかったり声が通りづらい音質だったり、ライブが終わり全てのストレスからいったん開放された鈴木がバーボンを飲みまくり帰宅時にカップラーメンを買っては亡くすと言う行為を繰り返しながら自宅に近づいていったり色々あったが、もう一度はじめることができたことに、支えてくれた多くのダムダム団員の方達に感謝の意を表明したい。ありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします。
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